『生徒会長あいさつ』をお開きの皆さん、ようこそお越しくださいました。第６１代生徒会長を務めている野田旭と申します。このページでは、『山梨県立甲府南高校(以下：本校)』の魅力を実際の生徒の立場からご紹介したいと思います。

 

　本校は今年度(令和６年度)、昭和３８年の創立から６１年目を迎えます。私たち南高生一同は、校訓に掲げる『Frontier Spirit～開拓者精神～』の下、文武両道を基に日々充実した学校生活を送っています。『開拓者精神』には、新天地アメリカを切り開いていった清教徒たちの心構えに倣い、どれほど厳しい環境においても自らの体力と知力の限り挑戦し、未知の領域を切り開いていくという意味があります。本校ではこの精神を引き継ぎ、学習・部活動・学校行事に意欲的に取り組んでいます。

 

　また、本校は平成１６年度からＳＳＨ(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けており、国内においても先進的な理数教育を行っています。ＳＳＨとは、未来を担う科学技術系の人材育成を目的とした活動です。そのため、最前線で活躍なさっている研究者の方々を招いての講演会であるサイエンスフォーラム、ＪＡＸＡへの訪問やアメリカへの海外研修などのプログラムが設けられています。また、文系・理系を問わず、自分たちで設定したテーマを探究する『Frontier探究』という取り組みも実施されています。これらの自然科学や社会科学の実践的能力を養うことが可能なカリキュラムと環境が十分に整っている点も、本校の魅力の一つだと思います。

 

　本校では学習の面以外でも、部活動・生徒会行事・ボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。中でも、ボランティア活動では毎年『ボランティア１０００回運動』を掲げ、献血や周辺地域美化などをはじめとする様々なボランティア活動を行っています。また、生徒会行事では、学園祭、並びに球技大会や歌声コンクール等を、生徒会役員が中心となり自主的に開催・運営しています。その中でも、私の考える本校最大の生徒会行事は、今年度に記念すべき第６０回を迎える『緑陽祭』です。『緑陽祭』では、「文化祭」及び「体育祭」を３日間に亘って行います。「文化祭」では、段ボールを使いクラスごとに創意工夫に基づいた作品を仕上げる「造形コンクール」、生徒たちが自力で作詞・作曲をしたオリジナル曲を発表する「南高ソング」など、本校でしか体験することのできない展示や発表が異彩を放っています。「体育祭」では、定番である「リレー種目」、クラスを超えた結束を生み出す「縦割り種目」などを進んで組み込むことで、普段は秘められている野生の本能を開放し、肉体の躍動に打ち震える機会としています。

 

　対応緩和が進みつつも、今なお新型コロナウイルスによる様々な制約が課せられている毎日ですが、現状を正しく認識することで南高の新しい形を創造していくチャンスにしたいと考えています。また、本校生徒会では、これまで先輩たちが築き上げてきた伝統を継承し、今年度から開始する『ツキイチ公会議』により生徒の意見を取り入れることで、さらなる発展を目指していきます。本校への進学を検討している方・本校に在学中の南高生の方・本校を築いてきてくださった先輩方、これからも本校の活躍をご期待ください。

 

　　　　　　　　　　第６１代生徒会長　野田 旭