生徒会長あいさつ

『生徒会長あいさつ』をお開きの皆さん、ようこそお越しくださいました。第62代生徒会長を務めている鮫島諒と申します。このページでは、『山梨県立甲府南高校(以下:本校)』の魅力を実際の生徒の立場からご紹介したいと思います。

 

  本校は今年度(令和7年度)、昭和38年の創立から63年目を迎えます。私たち南高生一同は、校訓に掲げる『Frontier Spirit~開拓者精神~』の下、文武両道を基に日々充実した学校生活を送っています。『開拓者精神』には、新天地アメリカを切り開いていった清教徒たちの心構えに倣い、どれほど厳しい環境においても自らの体力と知力の限り挑戦し、未知の領域を切り開いていくという意味があります。本校ではこの精神を引き継ぎ、学習・部活動・学校行事に意欲的に取り組んでいます。

  また、本校は平成16年度からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けており、国内においても先進的な理数教育を行っています。SSHとは、未来を担う科学技術系の人材育成を目的とした活動です。そのため、最前線で活躍なさっている研究者の方々を招いての講演会であるサイエンスフォーラム、JAXAへの訪問やアメリカへの海外研修などのプログラムが設けられています。また、文系・理系を問わず、自分たちで設定したテーマを探究する『Frontier探究』という取り組みも実施されています。これらの自然科学や社会科学の実践的能力を養うことが可能なカリキュラムと環境が十分に整っている点も、本校の魅力の一つだと思います。

  本校では学習の面以外でも、部活動・生徒会行事・ボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。中でも、ボランティア活動では毎年『ボランティア1000回運動』を掲げ、献血や周辺地域美化などをはじめとする様々なボランティア活動を行っています。また、生徒会行事では、学園祭・球技大会・歌声コンクール等の学校行事を、生徒会役員が中心となり自主的に開催・運営しています。その中でも、私の考える本校最大の生徒会行事は、学園祭である『緑陽祭』です。『緑陽祭』では、「文化祭」及び「体育祭」を3日間にわたって行います。「文化祭」では、段ボールを使いクラスごとに創意工夫に基づいた作品を仕上げる「造形コンクール」、生徒自身が作詞・作曲をしたオリジナル曲を発表する「南高ソング」など、本校でしか体験することのできない展示や発表が光彩を放っています。「体育祭」では、定番である「リレー種目」、クラスを超えた結束を生み出す「縦割り種目」などに果敢に打ち込むことで、普段は秘められている野生の本能を開放し、肉体の躍動に打ち震える機会としています。

 多種多様な問題が混在している現代社会を生き抜くためには、批判的思考を育むプロセスや、自分や他者の生活・活動について皆で考え、話し合い、それぞれの意見を進歩させていくというプロセスが必要だと私は考えます。

 そんな状況だからこそ、受験のためだけに知識を詰め込んだり、既存の物事の在り方を無条件に受け入れたりするのではなく、議論を尽くして学校生活の改善や、生徒会行事などを進めていく生徒会活動が重要度を増している、と言えるのではないでしょうか。

 本校生徒会では先輩方が築き上げてくださった伝統を継承しつつ、「フロンティアスピリット」を胸に、変化を恐れずに進化を続けてゆきます。本校への進学を検討している方・本校を築いてきてくださった先輩方、これからも本校の活躍をご期待ください。

 

 

                        第62代生徒会長 鮫島 諒