2024年9月17日カテゴリー:

安否連絡訓練の「キーワード」

 防災避難訓練実施週間にあたる9月3週目の本日17日(火)、4校時授業終了間際に予告なしで「第2回避難訓練」が実施されました。今回の目標は「よりリアルな避難訓練を実施し、生徒が自分で考え、判断、行動する力を身につける。」でした。
今回の事例を振り返ります。

①集合場所の変更
※急なゲリラ豪雨により屋外への非難が危険であることを想定し、避難経路を適宜選択する必要性がありました。
※終了後にある生徒から「実際は屋内避難は本来可能ですか?熊本地震の際、現地にいて体育館天井からの落下物があった。」という質問がありました。所轄の南甲府消防署には事前に確認しておりましたが、基本的には落下物等からの被害を受けない広い屋外が理想です。ただし、暴風雨や雷など自然災害の危険性がある場合、広い場所が確保できれば屋内避難もやむを得ないケースもあるという回答でした。今回、体育館内で生徒の皆さんは履物を脱いでくれましたが、被災時は履物ははいたまま、足の裏のケガを防ぐことを第一として下さい。

②避難経路が閉鎖されている場合の対応(第1回に続いて)
※体育館への渡り廊下シャッターの閉鎖および生徒昇降口の閉鎖(ガラス面の崩落による通行禁止を想定)しました。2Fコモンスペースおよび、1F生徒玄関周辺に多くの生徒が押し寄せたため、後方の生徒には状況の把握が難しかったようです。校舎から出るための移動方向に苦慮しようやく中庭への扉から屋外へ退出できましたが、一方で屋外退出に最も近い事務室側玄関へ経路変更するケースが少ないことが分かりました。今後の課題として、(1)前方で状況把握が出来ている生徒が率先して別ルートへの呼びかけを行うこと。(2)訓練であっても状況を見て教職員が勇気をもって指示を出し、移動経路の変更を先行して促し、2次避難の時間短縮に努める必要があること。(3)荒天時においても一旦は屋外避難経路を選択するため、安全な場所に辿り着くまでは風雨等に晒されるという、これら3点が分かりました。

③車椅子生徒の担架による移動
※事前にクラス内でシュミレーションを実施していたため、エレベーターが使えない、また、体育館への2階通路が通れない状況においても、生徒自身の移動および電動車椅子の移動ともに、近くにいた教師および生徒が協力して経路を探り、担架による避難を実践することができました。

➃人員点呼時に行方不明生徒発生への対応
※3年6組の生徒1名が「忘れ物を取りに行くと友達に伝え避難経路を離れた」との情報を担任が受け、学年主任経由で教頭に報告、学校長の指示で学年職員2名が戻ったと思われる所属教室へ捜索に向かい5分後に無事救出し全員の無事が確認されました。
※3-6の女子生徒1名および担任の先生には事前の依頼に協力いただきありがとうございました。
(当該生徒の身勝手な判断によるとっさの行動ではありません。誤解のないようご承知ください。)

本日17:00を目途に配信予定の安否連絡訓練の連絡ですが、都合によりHPへの投稿および『学年防災連絡』でのFormsに遅れが出てしまいましたことをお詫びいたします。配信が完了しましたらFormsに必要事項を入力し回答してください。

第2回安否連絡訓練のキーワードは…
『想定外のことが起こったら』です。

以上、ご協力ありがとうございました。
(文責:生徒指導主事 植松)