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2学年の保護者の皆様へ(桜の話)

日本各地、いたるところに植えられているソメイヨシノですが、これは江戸時代後期に交雑によってで誕生したことが知られています。今、世の中にあるソメイヨシノはすべて、このとき誕生した原木(げんぼく)の枝を切り取って挿し木にして増えたもの、挿し木を繰り返して全国各地に広がったものだと言われています。(人間の活動ってすごいですよね。)すべてのソメイヨシノは遺伝的に均一な『クローン』ということになります。クローンとはいうものの、100年以上にわたり植え継がれることで、個体ごとに少しずつ遺伝配列が変化しているそうです。

私の大学時代の後輩が千葉県の「かずさDNA研究所」という公益財団法人で桜の研究をしており、日本全国のソメイヨシノのDNAの塩基配列を解読することによって、日本のソメイヨシノがどのように誕生したのかを解き明かそうと取り組んでいます。その一環で、甲府南高校のソメイヨシノ(と思われる桜)の葉も研究に供与することとなりました。研究には数年かかるとのことですが、もしかしたら甲府南高校の桜が原木に近いものだったりするかもしれないと思うと、少しワクワクしています。また、この研究の進展によって、桜の開花日を正確に予測できるようになるかもしれないそうです。

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ここ最近、生命科学部では連日「なのはな」の葉からDNAを抽出し、とある遺伝子をPCRによって増幅して研究をしています。植物がどのようにして自分の種(しゅ)の花粉と異種花粉を見分けているのかを明らかにしようという、かなり専門的な研究です。4月から入部した「2年生」のK君が、この研究の実験がとても楽しい!と話してくれました。

南高の卒業生の進路は非常に多岐にわたりますが、SSHの取り組みから刺激を受けて、日本の科学技術を支える科学者・研究者として活躍する人材やノーベル賞受賞者も輩出したいものです。そういう芽がひとつでも多く芽吹くように指導できたらと思います。

(文責 佐藤慶)

カテゴリ:ブログ 投稿日:2021/04/27